太陽。
2006年 11月 19日
太陽というタイトルのロシア映画。昭和天皇が主人公。
イッセー尾形が昭和天皇を演じた!!!!それだけで面白いとおもってた。
見たら、まさしく面白かった。
2時間の昭和天皇のネタをやっているようだった。
ロシヤ人のソクーロフ監督は大まじめに撮ってる場面でも、イッセー尾形の演技はどうしても情報過多で笑えてしまう。天皇が「口の中が臭い」とか言う場面。神経がまいってるという表現なのだろうが、面白すぎる。
普通の劇映画のようなストーリーは無い。敗戦直後から、マッカーサーとの会見、現人神としての存在を放棄するまでの、天皇個人の部屋の中での心理描写がエンエンと続く。前の席のおじさんはグーグー寝てた。
昭和天皇のキャラクターが、生物好きな子供っぽい無邪気なおじさんといった感じで、天皇としてのプレッシャーに苦しむ場面もそんなに重みが無い。なんか出てくる人間がみんなあんまり思慮深くなさそうで、軽い感じ。日本人て、こんな単純なんだ。いや、アメリカ人も単純だった。人間は単純で、流れに飲み込まれちゃう生き物なのだな。
てなことで、人間観察が好きな人には、とても楽しめる映画だった。
by higessk
| 2006-11-19 02:51
| 映画