カテゴリ:映画( 32 )

シン・ゴジラ

見た。
想定外の大災害に立ち向かう役人たちのドラマ。
そして不条理な災厄をもたらすゴジラのドラマ。
アメリカ軍にミサイルを撃ちこまれて東京に放射能を嘔吐するゴジラに涙した。
これは私の思いだ。
アメリカから来た原子炉から福島へともたらされた放射能に吐き気を催すほどの怒りを覚えた私の思いだ。

役人たちのまどろっこしいほどの会議で仕事が進まない描写も、
震災当時県庁にいた私には痛いほど笑える。
そして、役人の独断先行が良い結果を生むことがあることも。

それ以上に、人間の滑稽さが赤裸々に描かれていた。
ゴジラの放射能攻撃場面はあまりに巨神兵のそれで笑ってしまった。
庵野映画の刻印が濃厚な映像の羅列。
濃厚な作家性に浸かることができて、
爽快な気分で映画館を出た。

キャラの描き分けもアニメ的な極端さで気持ち良かった。
幼年期ゴジラはジブリの香りがした。
ミニタリー描写はエヴァそのまま。
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要するに、よくも悪くも、私の好きな映画です。
劇場で見れて良かった。
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by higeSSk | 2016-08-13 23:14 | 映画

トゥルーライズ!

f0056038_031866.jpgついつい見てしまう。
おもしろすぎる。
まさにこれがファンタジー。
幻想世界に現実のおかしみを映し出す。
ユーモアと緊張感のバランスは宮崎駿の「カリオストロの城」の影響だろう。
スパイ映画の楽しさを知り尽くして開き直り、
ジェイミー・リー・カーチスが生涯最高の演技を披露する。
これがエンターティメントだ。
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by higeSSk | 2011-07-04 00:36 | 映画

しあわせの雨傘

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写真は、行く春を懐かしむ特集。
「しあわせの雨傘」はカトリーヌドヌーヴの映画である。
社長夫人がひょんなことから社長代行したらふつうにできる人で、夫以上に善き社長になったのだけれども、悪しき社長である夫に追われて去り、国会議員に立候補して離婚をのぞみ、当選するというお話。お話だけなら古くさい女性解放映画。
そこはフランソワ・オゾン監督。ユーモアとエスプリで面白可笑しく見せてくれる。
今年最も元気になれる映画。
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五百淵。
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同じく。
このブログ、いつもみにきてくれる人の数が、ほとんど毎日いっしょ。
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渋谷。
路地裏の
落書き眺め
花粉症。
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by higessk | 2011-05-25 23:48 | 映画

アンチクライスト!

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見ました。
Q庵のそばの味がふっ飛ぶくらいの衝撃?
唖然とするばかりのネガチブパワー。

予備知識なしで見たらしい俺の後の席にいた女の人は、上映終了後、
「最悪・・・最悪だわ・・・ほんっと最悪」とつぶやいた。のが聞こえた。

幼い息子をなくした夫婦。
妻(シャルロットゲインズブル)は自分の罪と責め、精神を病む。サイコセラピストらしき夫(ウィレムデフォー)は妻を救うのは自分しかいないと思い込み、セラピーに取り組む。「自分が思い込んでいるこうあるべき妻」に戻すために。これが過ちの始まりだった。
妻の恐怖の根源を問いつめ、「森が怖い」というので、妻が論文(妻も心理学者らしい)を書くために息子とひと夏こもった森のなかの小屋でセラピーを試み、次第に、妻の秘密を知ることになる。

森の映像が美しい。
アンドレイ・タルコフスキーを思わせる。
「鏡」では、森・水・火・風などが重要な要素になっていた。
この映画でもそれらがくりかえし現れる。

これは、ラース・フォン・トリアー版の「鏡」なのだ。
パンフレットを読むと、鬱病を患い、そのセラピーとして書いた本だと言う。
まさに、タルコフスキーも同様にして「鏡」を創作した。自らを作った要素を組み合わせ、無意識の映像化を試みることで、映画作家本人を救った。
ただ、「アンチクライスト」は、徹底した救いの無い世界を描くことで、逆説的にトリアーを救ったのだ。自分の鬱そのものを描くことで、トリアーは救われた。

とすると。
ほんとうに深い救済を描くのは次回作だ。
タルコフスキーは「鏡」のあと、「ストーカー」を作った。

エンディングクレジットで、「アンドレイ・タルコフスキーに捧ぐ」とあった。
今年のカンヌ映画祭に出すという、次回作が楽しみだ。
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by higessk | 2011-04-25 00:53 | 映画

ディア・ドクターを見た。

f0056038_2372521.jpg「ゆれる」の西川美和監督。
想像力を刺激する間の取り方と、俳優たちの自然な演技を深いドラマに織りなす素晴らしい演出家だ。
無医村だった村に赴任して三年あまりの鶴瓶演じる医者。村民にとっては「先生」を越えて神にも近い存在となっていた彼が失踪する。取り乱す村民、研修医(瑛太)、看護士(余貴美子)。警察(松重豊・岩松了)の捜査がすすむにつれ、不可解な事実が浮かび上がる。医者が入れ込んで関わる患者に八千草薫。その娘で女医の井川遥。製薬会社の営業に香川照之。キャストがほんとに素晴らしい。秋の夜長にじっくりと味わいたい、余韻を残す極上の一本。
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by higessk | 2009-09-07 23:32 | 映画

新宿インシデント!!

連休中に4本の映画を見た。
永遠の子供たち。新宿インシデント。バーンアフターリーディング。シャッフル。
永遠、と、バーンアフターは芸術的。
シャフルは駄作。
新宿インシデントは感動した!!

f0056038_2355364.jpgまず、不法入国者のジャッキーが、ほんとに、怪しい中国人にしか見えない!
そして、中国人がみんなわがまま!
日本人の存在感稀薄!!(竹中直人に加藤雅也に峰岸徹に長門裕之・・・でも薄い。)
そんな民族性がリアル!
そしてやっぱりジャッキーは強い!
ヒーローに変わりなし!
変わったのは等身大の人間味あふれる存在になったことか?
お話は面白くするためにヤクザがらみになってる。
そしてジャッキー演じる鉄頭が、いつの間にか新宿のドンになっていく。
度胸があって誠実な人柄とやたらと丈夫な体一つで。
ありえねえ。
でも面白かった。
竹中直人の情けない刑事も良かった。
ありそうな話とありえねえ話がちょうど良くブレンドされて、
絶妙な中坊妄想映画になっていた。
原題は「新宿事件」こっちの方が断然かっこいいぞ!?
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by higessk | 2009-05-08 00:09 | 映画

ヘルボーイゴールデンアーミー

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こないだの日曜日にフォーラムで見ました。
パンズラビリンスのギレルモ・デル・トロ監督。ヘルボーイシリーズ二作目。
一作目が見たくなった。
それくらい、キャラがよく描けてた。愛着がわくくらい。
ヘルボーイはマイノリティの象徴として魔物?のように描かれていて、マイノリティの知られざる活躍で世界が救われるというようなお話。
ファンタジー。人間の悲しみが味わい深くにじみ込んで、まさにファンタジーの王道を行ってる。
現実の世界を空想で描くのがファンタジー。ユーモアと美意識のせめぎ合い。
文明の矛盾と自然への畏敬を歌い上げるマンガ映画。原作アメコミだから。
要するにすっごく面白かった!!

ウオッチメンもみたが、こちらは残念な出来だった。
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by higessk | 2009-04-09 00:01 | 映画

ヤング@ハートを見た!


このごろもう疲れちゃって。
まともにブログに文章書く気になんなくって。
食ったもんブログになってたさ。

でもやっぱこの映画のことは一ヶ月経った今でも書きたい気持ちが消えないので書く。
ヤング@ハート。平均年齢80才の合唱団の記録映画。
しかもおじいちゃんおばあちゃんたちが歌うのは、ロック!
お抱えバンドの演奏に載せて、クラッシュ、トーキングヘッズ、ソニックユース、コールドプレイ、ボブディラン、ラモーンズ、ブルーススプリングスティーン、ジェイムスブラウン、アラントゥーサン・・・
この人たちが歌うことで、ロックの名曲がさらに深いものになる。
老いることは、肉体が古くなることであって、精神は若いまま変わらず情熱を燃やし続けられるのだ。
刑務所の慰問公演での「フォーエバーヤング」はすばらしかった。その日の朝に次の公演で復帰するはずだった団員が急に亡くなったのだ。そして、その団員に捧げられる形でこの曲は歌われた。聞く囚人たちも看守たちも涙を拭って聞き入っていた。そして演奏が終った瞬間に立ち現れた救済感。その場にいた全員が、撮影スタッフも含めて一体となっていた。そしてその空気が映像にとらえられているのだ。
DVDがでているようなので、ぜひどうぞ。
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by higessk | 2009-03-15 22:27 | 映画

ホット・ファズ!!

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面白いだろうとは思って見に行ったが、これほどとは。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ主演。
そしてこの二人が脚本てのも同じ。脚本がいい。
映像のリズムが最高!編集のスピード感がジャストンタイム!!
そして根底にはパンクスピリットが!!!
自分は何者かって問いかけにどう応えるか!!
DVDがもう出てるけど、フォーラムの音とスクリーンで見るのは格別だ。

16日金曜までやってるみたいよ。

トロピックサンダーも見たが、予告編の方がおも白かった。
ベン・スてィラー監督はどうも演技者の悩みを前面に出しすぎる。
それは声だかに叫ばれても楽しめないってことが解らないらしい。
つまり、センスが悪い。
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by higessk | 2009-01-13 01:03 | 映画

僕らのミライへ逆回転&ブラインドネス

f0056038_1524182.jpgどうにかナンネのかこの邦題。
原題は、
Be Kind Rewind
「巻き戻してね」てなとこか。
結果から言ってとても面白かった。
相変わらずジャックブラックは臭かったが、題材が良かった。
つぶれかけのレンタルビデオ屋。店長役ダニーグローバー。
ぼんくらの店員を残して店長は役所へ。立ち退きをせまられている。急遽店の立て直しを狙って市場調査に出かける。店長の留守の間にぼんくら友達のジャックブラックとろくなことしてないからひょんなことから(ありえねえことなので書かない。)レンタルビデオの映像が全部消えてしまう。困ったぼんくら二人は映画を自分たちで手作りリメイクしてしまう。それがウケてしまったから大変!・・・
ここまでで20分くらい?
ここまでだけでも文章で書くと下らんね。
でも、テーマは創造性の大切さなので、ありえないことの繰り返しで展開しても、だんだんのせられて感動してまう。
もっとヒットしたら良いのになあ。
俺泣いてシメッタよ。

ブラインドネスは、突然目の前が真っ白になって見えなくなる奇病が全人類に伝染する話。
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伝染した人は政府の方針で隔離され、夫についてきたジュリアンムーアだけがなぜか見える。
目が見えなくなった人間の集団の無様さをこれでもかと描き、目が見えるとか見えないとかの問題じゃなく、真に怖いのは人間であるというホラー映画の普遍的テーマを歌い上げる。そして、危機的状況を乗り切るためには人と人とのつながりが不可欠であることを描いてさりげなく映画は終る。
監督は狙ってないらしいが、優れたホラー映画であった。ホラー好きの俺としては大満足。スリルとサスペンスを求めて来た人にとっては、最悪の状況になるまで何もしない唯一の視覚者ジュリアンムーアがじれったくていらつくらしい。(奥さんの感想。)確かに徹底してない甘い展開は多い。映画的な救いを求めるあまりに中途半端な印象にはなっている。
それでも俺は「ミスト」に続く近年まれに見るホラー映画の傑作だと思うが。

そういや、ブラインドネスにもダニーグローバーが出ており、やはり良い役をやっていた。昨夜はダニーグローバー・ナイトだったのか。
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by higessk | 2009-01-07 02:17 | 映画


劇団ユニット・ラビッツで演劇にひたりまくったり、映画の試写会の感想とか、美術展の感想とか、日々の思いとか。


by higeSSk

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