あれから8年・・・
2019年 03月 14日
私は、子供の頃から原発が嫌いでした。正確に言うとスリーマイル島原発事故があってから。
人間はなぜ、手に負えないものを扱おうとするのか。全く理解に苦しみます。
中学生の時に茨城県の東海村原子力科学館?に行ったとき、担任のK先生に「なんでこんなとこに来るんですか。不愉快です。」と言った覚えがあります。K先生は微笑んでいました。当時の私はなんで笑うんだと怒っていましたが、今はK先生が微笑んでいた理由がわかります。K先生も原発反対だったからです。私が教員になってから、組合の集まりで再会したのでわかりました。
もやい展には、どうしても行きたかった。
中筋純さんの動画作品ナレーションに参加して、ラフ編集版の動画を見た時に、これは、行かねば。と思った。
福島県民ではあるが、郡山に住み、目に見えない放射能の気配をうかがいながら生きている私は、避難区域の写真を撮り続ける写真家の視点を動画で追体験し、するどい言葉の波にもまれることで、自分の中に押し殺していたケダモノが目覚めたのだ。もやい展に行けば何かある。自分の失くしたものがきっとある。
あった。
その思いがこの作品に詰まっている。それはわかる。
私はこの作品に、バラバラになっていく福島県民、ふくしまの人々を見た。
言葉にすると気持ち悪いが、もやもやと胸に巣食っていた汚染物質がすうっと消えていくような爽快感を感じた。
壁面の原発風景もすごい。絶妙なモヤモヤ感。
私は、自分の中のモヤモヤから目を背けていたのだ。
身も心もモヤモヤの中にどっぷりと浸かってモヤモヤとたわむれていたのだ。
私はこの、私の心のモヤモヤを形にしなくてはならない。
どう形にするかはまださっぱりわからんが、
そう強く思った。
そんな、もやい展でした。
改めて、
中筋純さん。
動画のナレーションに私の声を使ってくれてありがとうございました!
by higeSSk
| 2019-03-14 00:39
| 日々雑感