半にバルライジング
2007年 04月 22日
なんとなく見てみた。
映像がきれいだった。さすが「真珠の首飾りの少女」のピーターウェーバー監督。
悪夢のようだった。
ハンニバルレクターがいかにして人食いレクターとなるかを描く映画。
殺人を肯定するかのような描き方に見える可能性を考慮してのR−15だろう。
淡々と、第二次世界大戦での、レクターの幼少時のトラウマ体験が語られる冒頭。
戦闘場面の迫力が悪夢的。
成長したギャスパー・ウリエルの青年ハンニバルがいい。
おばさんに剣道の手ほどきをうけるところはラストサムライを思わせる。
おばさん役のコン・リーはさらにすばらしい。
その若作りのおばさんとのほのかな恋がこの映画の隠し味か。
役名が「レディ・ムラサキ」てのがどうかとおもうが。日本人役。日本人女優でふさわしい人いないのか。いねえわな。コン・リーよりも、薄幸なファム・ファタル感出せる人は。
終戦後にひとりずつ復讐を果たしてゆくストーリーはブラックジャックを思わせる。
人間がいかに狂った存在なのかを描く、重い、どろっっとした後味の映画だった。
by higessk
| 2007-04-22 00:05
| 映画